人工知能にも人間の睡眠と同じ休息が必要 ニューラルネットワークの安定性のため

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https://www.msn.com/en-gb/news/techandscience/artificial-intelligence-that-mimics-the-brain-needs-sleep-just-like-humans-study-reveals/ar-BB15c8CZ

 

人間に似た機能を持つように設計された人工知能は、生物学的な脳が必要とするのと同じような休息期間を必要とする可能性がある。

 

米国のロスアラモス国立研究所の研究者は、ニューラルネットワークが人工的な睡眠のような状態さらされことで、「一晩の休息に相当する」利点を得たことを発見した。

 

「人間や他の生物たちが幼少期の成長過程で周囲の環境から学習するやり方に類似した方法で、ニューロモーフィック・プロセッサを訓練させる」という見通しを持てた、とロスアラモス国立研究所のワトキンス氏は述べている。

 

ニューロモーフィック・エンジニアリングとは、機械学習に代表される第二世代の人工知能に対して、理解力や自動適応力など人間の認知機能により近づくことを目指す第三世代の人工知能のこと。

 

これは、人間が見ることを学んでいく様子を模倣するように人工知能の設計をしている際に、研究者のチームによって発見されたものである。

 

設計中だったこの人工知能は、比較対象となる前例がないにもかかわらず、辞書の定義を使用して対象を分類しようするなど、「教師なし学習」が長い期間にわったって行われる間に不安定な働きを見せた。

 

しかし、人間の脳が睡眠中に経験するものに似ている状態に置かれると、この人工知能ニューラルネットワークに安定性が戻ったことが分かったという。

 

この研究の詳細は、6月14日にシアトルで開催される「Women in Computer Vision Workshop」で発表される予定。

 

人工知能の開発には、学習システムが不安定にならないようにするにはどうすればよいかという問題があります」

 

「この問題は、より本物の生物に近い "スパイキング・ニューロモーフィック・プロセッサ" を利用しようとする場合や、生物学そのものを理解しようとする場合にのみ起こります」と、ロスアラモス国立研究所のコンピュータ科学者でこの研究の共著者であるギャレット・ケニオンは述べている。

 

 

 

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