AIに取って代わられる仕事(の一部) 金融、法律、建築、経理、編集、医療の各分野で

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以下は「Artificial Intelligence Is Poised to Take More Than Unskilled Jobs」という記事で取り上げられている項目。

 

それぞれが近い将来に起こる「人→AI」という流れを分かりやすく説明されているので、ひとつの予測として見ておきたい。

 

www.cmswire.com

 

 

 

1. フィンテック

今後数年の間に、テクノロジーによって、現在人間が行っている何千もの金融業務が失われる可能性が高いという。

フィンテック(金融IT)は、これまでのトレーダーを凌駕する新しい自動売買システムの開発を加速させている。

これまでも常に人よりもいい成績を残してきたIBMスーパーコンピューター「ワトソン」などは、その一例である。

強力なプログラミングスキルを持った人材でない限り、生き残ることはできないと見られている。

 

2. 弁護士

弁護士は、その仕事上何千ページもの過去の事件ファイルを掘り起こして分析しなければならない。

こうした作業については、AIやビッグデータ技術が法律事務所の事務方職員に取って代わろうとしている。

また、裁判による判決を事前に予測できるアルゴリズムも登場している。

法律事務所での人工知能は、各ケースを処理するためのコストの削減を期待できるという前向きな見方もある。

 

3. 建築

様々なAIツールが登場したことで、建築家の必要性が減っていく可能性も指摘されている。

すでにAI技術やバーチャルリアリティのツールを使って、自分の家やアパート、オフィスなどを設計できるようになった。

大手家具店でも、顧客が自分でインテリアをデザインできるようなプログラムを用意している。

プロセスはどんどん自動化されていき、人がかかわる部分が確実に減ってきているのが現状である。

 

4. 経理

記帳業務はすでにほとんどが自動化されているため、経理業務を担当する従業員の多くは将来不要とされる可能性が高い。

すでにFreshBooks、QuickBooks、Microsoft Officeといったソフトウェアが手頃な価格で記帳業務サービスを提供しており、結果としてこれまで発生していた従業員向けの給料や福利厚生などの費用を削減することに成功している。

(人の手による)経理業務は2024年までに8%減少するという見込みもある。

 

5. 編集者

優れた編集者になるために必要なスキルというものは複数あるが、その中でも文章チェックなどはAIに取って代わられる可能性が高い。

すでに多くのウェブサイトや企業では文法チェックソフトが使われている。

また、自分の書いた文章を簡単にセルフチェックできる技術はすでに多く存在し、幅広く利用されている。

 

6. 医療

将来的には、専門医ではないいわゆる「かかりつけの医師」もAIと入れ替わる可能性が高い。

患者が症状を伝え、地元のかかりつけの医師が患者を診察し、診断を下す、というプロセスの中で問題となるのはヒューマンエラーである。

誤診は後で修正のできるケアレスミスではなく、致命的な失敗なりかねない。

誤診による合併症での死亡例は決して少なくない。

またアメリカでは女性やマイノリティは誤診される可能性が20~30%高いという。

AIは、医師が90%の確率で適切な診断を下すのを助け、場合によっては地元の医師に取って代わり、完全に正しい診断を下す役割を果たす日が来るかもしれない。